2008年11月24日
紅葉ドライブ
本耶馬溪の羅漢寺に寄り道です。
山肌の洞窟に寄り添うように建てられたお寺は
現在建っている建物は、近年のものですが
約1300年前の先人の信仰心や智慧、その技術の凄さに驚くばかりです。
全国の羅漢寺の総本山であるこの地には数千体の石仏、羅漢像があります。
羅漢様は、必ず自分に似たものがあるといわれています
様々な表情をしている羅漢様を前に、ん~これは●●さんに似ているかも?
と、想像力を膨らませながら
私に似た羅漢様・・・・???
日常の生活でもそうであるように、自分で自分の事は意外と分からないのかもしれません。
地面から紅葉の空を見上げると、赤やオレンジ、黄色のグラデーションの
美しさに、ため息がでます。
その葉っぱ達も、もうすぐこの地面に落ちてきて、冬の長い長い眠りにはいるんだなぁ・・・と思うと
この紅葉は、最期のお祭りのようです。
日本には、古来からある独特の伝統色名があります。
その中には、自然界にその語源を持つ色も沢山あります。
春、桜や新緑の色に今年の希望をうつし、心躍らせ
夏、山々の深い緑に一服の涼を求め
秋、今年一年の集大成のような成熟した紅葉の色に、心の豊かさすら感じる
日本人は、とても自然界の色に感性豊かな民族じゃないかと思います。
ふと目をやると、
低い位置から枝を広げる松の木。
思わず、「のぼりたい・・・・」と思ってしまいます。
30年前なら上ったのに
子供の頃、父に木登りの仕方を教えてもらった。
山道のような場所での、歩き方や危険を教えてもらった。
比較的、街中で暮らすことが多かった私ですら、自然の中で遊ぶことを折に触れ、沢山教えてもらった。
でも、今の子供はそんなことをどれだけ知っているだろうか。
この場所の木登りの善し悪しは別として、最近の子供は木登りできるんだろうか・・・。と淡々と親に連れられて歩く子供達を見ていて思ってしまう。
ちいさな ちいさな 松の芽。
長い年月をかけていつかは大木になる木も、最初はこんなにちっちゃいんだよなぁと思うと、自然界の不思議を感じたり
思わず、頑張れ! と
声を掛けてしまう。